非日常の快感
変な噂が先行して、立場が危うくなる前に自白するのです。 会社を辞める同僚が女性な場合、その人の持ち物をコレクションするのが 趣味なんです。主にネームプレートを大事に持ってたりします。 そして、これが俺がまたいだ女たちさ、などと馬鹿なことを言うのが お決まりのネタになってます。 8月に一人わが社では貴重なセクシーな女性が退職されました。 最終日何か貰わなきゃとソワソワしてましたら、ゴミスペースに 彼女の内履きサンダルが置いてあるではないですか。 これを我が物にしましたら、ネームプレートなんて目じゃないです。 私の男の株が上がります。下部もあがります。 かくしてサンダル回収大作戦は始まったのでした。 まずは第一段階として、本人に「下さい」と言わなくてはなりません。「あ、あの。捨てられてるサンダル、僕にくださいませんか!?」
「え、なんで?何に使うの?」
「え、それは・・・」
なんて非日常なステキな会話が予想されます。OKでも快感、蔑まれ断られても快 感。期待を胸に頼む機会を伺ってましたら、いたずらに時間が過ぎてゆき、あろ うことかゴミ回収のピンチが迫りました。急遽作戦変更です。 とにかく、ゲットすることが優先事項になってしまいました。 でも、頼んでから貰うのと、貰ってから断りをいれるのではわけが違います。 下手すれば、セクハラ、性犯罪になりかねません。 そんな不安がつきまとう中、気づけばサンダルを懐に入れていました。
ついに、無断で我が物にしてしまったサンダル。
直接言うのはさすが怖いので、メールを一本入れました。
「罵ってくれて結構です。むしろ罵って下さい。」
そして数十分後、大人な彼女から大人な返事が。ワーイ。これで晴れて自分のも
の。かくして、過去最高の戦利品をゲットしたのでした。




